ヒルマ・アフ・クリント展
先日、東京国立近代美術館で現在行われている「ヒルマ・アフ・クリント展」に行ってきました。
昨年秋に京都で行われたWBC2024(バイオグラフィーワーク世界会議)でヒルマ・アフ・クリントの作品をテーマにしたワークショップに参加し、とても印象深い体験をし、東京に展示会がやってくると聞いたので楽しみにしていました。
今回はバイオグラフィーワーカー の仲間の皆さんと事前に勉強会をした上で、ともに展示会に行ってきました。
ヒルマの作品はインスピレーションに満ち溢れ、100年ほど前に描かれたとは思えないほど、新しい感覚があり、そしてお洒落。
彼女の有名な作品はいろんなところで目にしたことがありましたが、学生時代や若い頃に描いた絵本や図鑑の挿絵、植物画など、初めてみる「普通」の作品も、とても繊細で、素敵でした。
今回、やはり、素晴らしいと感じたのは、世界会議のワークショップでのテーマだった「The Ten Largest」(「十の最大物」)。
高さ3メートルほどもあろうかという巨大な10枚組みの作品で、人生のステージを段階的に表しています。
ワークショップではポストカードを使ったので、今回本物に出会い、その迫力に圧倒されました。
また、一つ一つの絵を見ていると、その大きさからなのか、エネルギーからなのか、それぞれの絵の持つ気分が浸透してくるような不思議な感覚があり、回廊状に展示された作品を巡っていると、まるで人生の流れが感じられるような感覚がありました。
幼く躍動的な幼年期からエネルギッシュに活動する青年期へと進み、実りが感じられる中年期へ。そして人生のステージの晩年に近づいてくると、色彩は淡く、形状は朧げになっていきます。「この辺りが今の自分かな?」となどと考えながら見ていくわけです。。。が、そこから進んで最晩年の絵にびっくり。幾何学的になってる!!
。。整いました。。という感じ?
でも、何度もじっくり見ていると、それが腑に落ちるようになるのが不思議。(というのが世界会議のワークショップの感想だったのですが、今回の展覧会でも同じことを思いました)
非常に興味深い体験をしました。
これから行く予定がある方にはイヤホンガイドをお勧めします。
趣里さんのガイドもよかったですが、「The Ten Largest」を観覧するときに流れる音楽が本当に素晴らしかった。展示方法、照明、そして音楽の組み合わせ全てが作品をより深く味わう手助けをしてくれていたように感じます。
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