WBC2024 in 京都
先日、11/2-11/6に京都の関西セミナーハウスで「WBC2024(Worldwide Biographywork Conference)」(バイオグラフィーワーク世界会議2024)が開催されました。
世界各国から70名、日本全国から40名のバイオグラフィーワーカーが集まり、講演やワークショップなど連日盛り沢山の学びで、本当に充実した5日間を過ごしました。
参加者の国籍を覚えているままに書き留めると、中国、台湾、フィリピン、インド、スイス、ドイツ、イギリス、オランダ、スペイン、フィンランド、アメリカ、ニュージーランド、イスラエル、ロシア、チリ、ブラジル、南アフリカなどなど。
今回の会議のテーマは「Mind the gap - towards grounding of the "I"」
(ギャップを意識する、自我の着地に向かって)でした。
毎朝、このテーマについてのお話が南アフリカのジョーン・スリーからありました。
(https://www.biographywork.jp/wbc2024/)
ワークショップは3日間行われ、好きなものを選んで参加するのですが、私は最初の2日はスウェーデンの画家Hilma Af Klintの絵を題材にしたチリとオランダの講師の方のワークショップ、3日目はインドと南アフリカの講師の方の「バイオグラフィーワーク的な視点からリーダーシップについて考える」というワークショップを選びました。
どちらも今まで私たちが実践してきたバイオグラフィーワークとは全く違う形式のもので、とても刺激的でした。
Hilma Af Klintのことはあまり知らなかったのですが、昨年我が家にスウェーデンから留学生が来た際にお土産にいただいたのが彼女の画集だったので、これも何かの縁と思い、参加してみました。彼女の作品「The Ten Largest」をみながら、10枚の絵(特に最初の2枚と最後の2枚)に流れる人生の瞬間を観察するというワークでした。絵は見れば見るほど興味深い。。来年東京の美術館で展覧会があるそうで、是非行って見たいと思いました。
3日目のワークショップはバイオグラフィーの視点をビジネスの世界に取り入れるというのがとても興味深いと感じました。企業のリーダーにとっては自己認識がとても大事である事、何かを決断する時に、その決断の背後にはその人がバイオグラフィーの中で培った価値観や物の考え方のクセなどが見られるので、そこを認識する事が重要だと感じられるワークでした。
私にとってさらに刺激的なこととしては、これらのワークショップで久しぶりに通訳をしたことです。。。あまりに久しぶりで緊張しましたが、なんとかなりました。たくさんの海外からの参加者の皆さんともお話しする事が出来て嬉しかったです。
毎朝、朝の会でオイリュトミー(ワークの時によく唱える『私が私の星を感じる時。。。』の英語バージョン)を動き、歌(『Dona Nobis Pacem』)を歌いました。難しい状況を抱えた国から来ている参加者の皆さんもいる中、共に場を作り、歌声を合わせる事が出来ているということに心が震える瞬間がありました。そして、『Dona Nobis Pacem』が日に日に美しいハーモニーになっていくのを感じました。
この会議は2年に一度、世界のどこかで開催され、次回はスペインです。
最後に日本のチームから大きな折り鶴のバトンを渡し、皆で再会できることを祈りました。
私も子どもが来年3月に大学に進学する事が決まったので、これからは第2の人生!機会があったら極力海外に出て行こう!と誓いました。
新しい人生の扉が開いた様な、そんな気分です。
最後に、この会議を通して、何度も何度も引用された詩を書き記します。
ホワイトボードに青い文字で書かれた詩です。
私の今の心情にもエコーし、深いところで、何度も何度も味わい続けているものです。
私は聴く、知らぬままに
それが沈黙の音か
神の声か。
私は聴くが、それが広がる空虚の
反響なのか、
それとも宇宙の果てから
私を見て解き明かす
意識なのか分からない。
ただ一つ知っているのは、私は歩む、
見守られ、愛され、知られている者として。
だからこそ私は最も小さな行動にも
厳粛さとリスクを込める。
(by Sophia De Mello Breymer Andresen)
たくさんの準備をしてくださったコアの皆様、一緒に働いたワーカー仲間の皆様、ありがとうございました。
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